THE FOUR OF US 最愛の人

横が約10cm 縦が約19cmで厚さが5mmくらいの薄くて手に持った時の感触が心地いい本だ。
GRRETING BOOKと印刷されているので、誰かへのプレゼント用に作られたものだろう。表紙をめくった1ページ目に、上から「For」、「From」そして最後に「19」と書かれている。この本の発行日が1988年12月1日初版発行となっているので、最後の「19」は「19○○年」のことだろうから、プレゼントする日を贈る人か贈られた人が記入するのだろう。

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ページをめくってみると、どのページにも短い文章と小さな白黒の写真が載っていて、
紙には花の透かし模様が入っていることに気づいた。

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この本の文章の書き方は、いつもの片岡さんの書き方とは違っていてまた新鮮に感じる。
たとえて言うなら、大人の絵本とでもいうような感じか。
「未来」と「可能性」と名づけられた銅像たちと現実の男女たちの4人の物語だ。
少しだけ抜粋してみる。

『広い公園です。起伏に富んだ複雑な地形のなかに、いくつもの丘がつらなり、森や湖があり、川も流れています。ほんのちょっと散歩するつもりででかけても、ふと気がつくと、半日が過ぎ去っていたりします。』

『出会うことのまずあり得ない銅像のふたりは、いまでも僕の部屋のデスクの上で、おたがいに二次元の写真となって、寄り添って立っています。』

上質な大人の絵本の上部に配置されている写真たちを、私はとても気に入っている。こういう写真が大好きで私も写真を撮ろうと思ったのだ。見ているだけでとても幸せな気持ちになってくる。
ストーリーの内容と写真たちは特にリンクはしていないように見えるが、ストーリーの中の背景として、あるいは主人公たちの日常のさりげない小物のひとつとして結びつけて考えるなら、想像力は何倍にもかきたてられる。

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このグリーティングブックは、誰かにあげようとして買ったのではなく、自分自身へのプレゼントとして買ったのだから、時折何かの記念日にでもまた開いて眺めてみよう。

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by space_tsuu | 2013-07-16 00:00 | KADOKAWA- GB
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