恋愛生活

男の体のなかに女の心が入っている直子、女性ホルモンの注射を定期的にうって、男と女のバランスがほどよく両立している自分を好いている紅子こと後藤雄一郎、直子と逆で、女の体のなかに男の頭がはいっている杏子。
裕子の死によって、性別を超えた世界へのドアは開かれ、仁美は恋愛の本質を知る。
本来なら刺激的であるはずの内容だが、さらりと読めてしまうのは、やはり片岡さんの書き方がそうさせるのだろう。

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このストーリーの中に、裕子が残した最初で最後の短編がひとつ入っている。その主人公はふたりの女性だ。彼女たちが、寝室のベッドの上で、泳ぎ方の練習をするシーンが面白い。
泳ぐコツは、心理をブロックしているものを取り除くといいのだと言う。その心理をブロックしているものは、重心であり、それは心理上の重心でもある。へその中に入っているビー玉をひとつ想像させ、それをみぞおちまで移動させる練習をさせる。
すると、誰もが水に浮くようになるというのだ。
私はもう随分泳ぐということをしていないけれど、今度ベッドの上で試してみようかという気になった。




北村仁美
緑川裕子
神崎
仁美の父親
直子
辻堂紅子(後藤雄一郎)
村上
遠野杏子
日比谷慶子

ステーション・ワゴン
トレーラー・トラック
キャデラック

コーヒー
ペリエ
ドライ・シェリー
ベルギーのビール
コーヒー
ピッツァ
エスプレッソ
ウェッジに切ったライムが入っているペリエ
コーヒー

ドゥミタスのコレクション
薄い五線紙ノート
皮表紙の分厚い三穴バインダー
レッツの手帳

「一本の直線に捧げる歌」
「雨の町のピッツァ」
「アイリス」

「自分らしくしていると、エネルギーが自分のなかでぐるっとひとつ、輪を描くのよ」
「瞳は、光の入って来る穴なのよ。そして虹彩は、入って来る光の量を調節する、絞り機能だわ」

「イルカと泳ぐ日」という短編

亜紀子
恵子

エスプレッソ
ミネラル・ウォーター
シェリー
コーヒー
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by space_tsuu | 2007-02-11 00:00 | 赤い背表紙(中編)
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