彼のオートバイ、彼女の島 2

「これは映画です。『彼のオートバイ、彼女の島』を原作に、原作者自身が一本の映画を想像のなかでつくり、そのまま描写したという、不思議なこころみです。上映開始のブザーが、聴こえます。」
と扉の文章にもあるように、これは小説ではなく、シナリオだ。
厳密に言うと、シナリオでもないかもしれない。アイディアの提示と言ってもいいかもしれない。

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読んでいると、映画監督の心の中にあるいくつものシーンをこっそりのぞいているようで楽しい。
いつも書くストーリーに少しだけ説明をつけ加え、さらにカメラワークに関しても細かく書かれているので、まるで自分がカメラを持っているような気分を味わえる。
そして読みおえた時には一本の映画を観終わった時のような不思議な感覚を味わうことができた。





橋本巧
白石美代子
宮川恵子
村田健太郎

フォード・ブロンコ(深い艶のある濃紺のV8の5800cc)
650ccのトライアンフ(きわめて淡いブルーと白とに塗り分けられた燃料タンクには、ゴムのニー・パッドと、エンブレムとがついている)
マーシディーズ

コーヒー
オールド・エルパソ・タコ・ソース
サブマリーンのパンを横に切り開き、そこへ、細かく切った野菜やチーズ、種をくり抜いたオリーヴなどを、たっぷりと乗せていく。そこへ熱いソースを丁寧にかける。
ホロホロ鳥のパテ
白ワインをミネラル・ウォーターで割ったもの

ラウンドバックの十二弦ギター
エスビットのポット・クッカー

『ダニー・ボーイ』
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by space_tsuu | 2008-11-17 00:00 | 赤い背表紙(中編)
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