彼女が風に吹かれた場合

このストーリーは、あとがきの会話の中にもあるように、主人公がより強く「ひとり」になっていくということがテーマのようだ。
肯定的なアイディアを実行するパートナーとして、誰か相手が必要だけれども、結局それは、「ひとり」だということをより強く自覚し、さらにその「ひとり」に磨きをかけ、より深く、よりくっきりと「ひとり」という本質を追求していくためだ。

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好きな会話を抜粋してみることにする。

「九月なかばなのに、完全に秋ね」と、言った。
「うん」
「季節がほんのすこし変わるだけで、おなじ景色でもまったくちがって見えるわ」
「景色の、どこが変わるのかしら」
「見る人の気持ちが、変わるんだ」
「そうお?」
「きっと」
「なぜ?」
「光が変化するから」

ここに書き出しながら外を見ると、すでに秋は知らぬ間にいなくなり、冬になりたての夕方の光がそこにあった。

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桂子
石川慎平
北原二郎
川村友理子
平野敬太郎
長谷川裕子
秋子
島田

ステーションワゴン
深みのある赤い二ドア・クーペ(ターボ・チャージャーのついた六気筒二○○○CCのエンジンにオーヴァーメ・ドライヴのある四速フル・オートマティックを組み合わせたクーペ)

エスプレッソ
ストリチナーヤのミニ・ボトル
砂糖を入れないアイス・ティー
オレンジ・ジュース
ミネラル・ウォーター
ロン・リーコのプエルトリ・リーカン・ホワイト・ラム
エスプレッソ
コーヒー
スコッチ
カンパリ・ソーダ
ドライ・マティーニ
スコッチのダブル
ホワイト・ラムのソーダ割り
生牡蠣
紙コップのコーヒー

ノースロップP61のプラモデル(エンジンはプラット・アンド・ホイットニーのR-2800のナイト・ファイター)

「アイス・ティーはチェイサーなのね」
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by space_tsuu | 2008-11-19 00:00 | 赤い背表紙(中編)
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