最愛のダークブルー

あとがきを読むと、片岡さんのブラックなユーモアが顔をのぞかせていた。
『私のなかの三つの夏』は、完全に年増のストーリーなのだそうだ。年増と言って悪ければ、たとえば身のまわりの人間関係のなかでどんなことが起こっても、動じたりせずに自分なりのクールな対応をすることのできる人たちなのだと言いかえている。

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この五つの短編小説の中では、この本のタイトルにもなっているように、本人は『最愛のダーク・ブルー』が一番気に入っているそうだ。姉にいちばんよく似合うのは、きれいなダーク・ブルーだとしめくくっているが、他にもいくつか似たようなストーリーがあったように思う。今度、ちょっと探してみようかと思っている。
片岡さんの書く文章には、ブルーがよく出てくるが、本人の好きな色なのだろうか。ブルーが好きだという人は世の中にたくさんいると思うが、私もそのひとりだ。
空の青、海の青。暮れゆく青。夜明けの蒼。青、蒼、碧。ひとくちに青といっても、その色の幅は無限だ。綺麗だと思う反面、恐怖心を生む色でもあるし、心情的に使われる場合は、憂鬱な気持ちを表す不思議な色だ。そして、私たちは、その青い星の上に立って暮らし、青い宇宙を眺める。




『去年の夏に私たちがしたこと』

池田次郎
吉川恭子
安西幸子
安西幸子の母親

白いマイクロ・バス
ステーション・ワゴン
乗用車
650cc直立2気筒のオートバイ

くすんだオリーヴ色のコーデュラ・ナイロンで出来ている自転車用のパニエ
クローム色の夏用の皮手袋
フォールディング・ナイフ

かき氷(氷いちご)
麦茶
ビッグ・マック
チーズバーガー
フレンチ・フライド・ポテト
コーヒー
オレンジ・ジュース

『無理をする楽しさ』

3000ccのごく平凡なセダン
趣味のいい濃紺のボディの西ドイツ製のクーペ

ラッキー・ストライクの両切り

ウォッカ
スコッチ
錆びた釘(スコッチが二分の一、ドランビュイが二分の一)

『最愛のダーク・ブルー』

伸次
五郎
純子

白いピックアップ・トラック
400ccのオートバイ

『追伸・愛してます』

アキオ

『私のなかの三つの夏』

伊東百合子
佐々木絢子
渡部
中尾
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by space_tsuu | 2006-06-14 00:00 | オレンジの背表紙
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