上り坂の地平線

車でもバイクでもいいが、起伏にとんだ道を運転していると、上り坂の地平線が空だけに接しているように見える箇所に遭遇する。
街中では、ほとんどこういう風景に出会うことはない。周りに余計なものがありすぎる。
道路の両側は木々が連なっている林や森だといい。電線などはなく、自分が進んで行く道と木々と空だけが見える。青空であることが重要だ。青空には夏の雲があるとなおさらいい。

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先日、そんな場所を何度となく通過した。
下り坂だと、遠くに周りの民家などが見えたりするが、下り切ったら、今度は道路はまっすぐ上り坂になった。両側が緑の壁で塞がれ、まるでジェットコースターで登っていくように、青い空にそのまま飛び立ちそうな錯角に陥るあの瞬間がこの上なく嬉しい。

お盆が過ぎると、夏はひっそりと少しづつ秋に溶け込んで、いつの間にか気づいたら風の香りも変わっていることだろう。
ほんのりと淋しい気持ちになりつつ、でも心のどこかには、あの上り坂の地平線と青空の光景が印画紙のように焼きつけられ、思い出すたびに少しだけ嬉しくなる。

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by space_tsuu | 2006-03-17 00:00 | 私の心とその周辺
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