町からはじめて、旅へ

おじいさんからもらったポケット・ナイフで鉛筆を削る。
ヨーグルトにささっていたやさしさという永遠。
ウエスト・コーストを飲んでいるような気になるまっ赤なトマト・ジュース。
アメリカ人は、リンゴを誰もが同じように食べるというその食べ方をいつかやってみようか。

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「英語を使ってアメリカ人を相手にほんとうに論争したり喧嘩をしたりできるくらいではないと、外国語を覚えられるはずはない。喧嘩を避けずに、日々の自分にとっての、のっぴきならない肉体の問題としてひきうけていくと、外国語で喧嘩ができるようになるだけではなく、喧嘩をこえたさきにあるもの、たとえば、遊び仲間のつながり方とか友人の関係とか、ようするに人と人のあり方を日々刻々とつくっていくその方法が、身についていく。子供のほうが外国語を覚えるのが早いとは、じつはこういうことだ。」というようなことをこの本は教えてくれる。

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この本はエッセイ集だが、最後にひとつ『サーファー・ムーン』という短編が載っている。
それを読み出し初めてすぐに私は本を閉じた。
この本はいつかハワイに行く時に持っていき飛行機の中で読むのがいい、と思った。




「林檎の樹の下で、マーモットが待っている」

「真夜中のトランペット」
セクステット(六十奏団)
トランペット、テナー・サクソフォン、ピアノ、ドラムス、ギター、ベース

「おじいさんのポケット・ナイフ 」
ステドラーの5B
刃を折りたたんだ時の全長は七十五ミリ、刃は二枚ついている。
五十五ミリある長いほうの刃と、二十五ミリのみじかいほうの刃だ。

「彼女が買ってきてくれたヨーグルトに、黄色い小さな花が差してあった日」
カレーパン
コーヒー牛乳
ヨーグルト
アンパン

「島の夜明け」
ビール
マヴェリックのジーンズ
アルミニウムのクシ
日本製のヤナギなんとかというギトギトの緑色のポマード
「ヒナノ」というビール
ワーゲンのマイクロバス
ものすごくうまいエビの料理
ワイン
ジタンの葉っぱ

「まっ赤なトマト・ジュースはウエスト・コーストを飲んでるみたいだ」
オレンジ・ジュース
トマト・ジュース

「ハリウッド大通りのコン・マン(詐欺師)」
アップル・パイ
コーヒー
サイコロに切った緑色のジェロー
カールトンの煙草

「コダック・インスタマチックの町」

「風景のなかにむき出しでほうり出されて」
コークやスプライトの缶
紙コップ
ロード・マップの必要な部分
ティシュー
ハワード・ジョンソンのチェーン店のハンバーガーの食べのこし

「きみも旅なのかい、僕も旅なんだ」
BMWの重量車
リンゴ
オートバイにつんで持ち歩いているポータブル・タイプライター

「カンザスの満月の下で」
フォードの大きなトラック

『南海の楽園より』

「真珠湾をバックに『トラ・トラ・トラ』を観た夜」

「あんた、なに食う?」
ビジン・イングリッシュ(ハワイの人たちに独特のアメリカ語)

「貝がら売りの泣き虫男」

「ダ・カインとは、どんなもの?」
マンゴー
THAT KIND(そういうふうな)

「「チャイチャイプー」なんて、すごいじゃないか」
CHICHIBU MARU
お茶
紅茶と果物
スキヤキ
アイスウォーター

「憧れのハワイ航路」
みそ汁、つけもの、ごはん、煮もの、魚が一匹

「シジミ汁のシジミをかぞえよう!」
シジミ汁

「ハワイアン・ハイ・タイム」
ワイキキのキングス・アレー
プカ・シェル

「イングリシのほうがえっとみやすい」

「身についた言語は常に肉体性を持つ」

「波が君を変える! あるいはサーファーになるということ」
一本が三円だか五円だかのアイスキャンディ

「ぼくの彼女は、トゥー・フィンガー・ポイ」
ポイ
輪切りにしたトマト、塩ざけ、玉ネギのきざんだやつ

「アロハ・シャツは教会のバザーで買うものさ」

「カラカウア・アヴェニューの黒い岩」
マモという鳥の羽根

「ハワイアン・ドリンキング・ウォーター」

「ヒロの一本椰子」

「木こりたちよ、その樹を切るな」

『サーフシティからの航空便』

「誰がいちばん初めに波に乗ったのか」

「遠い昔の日に」

「限りなき夏のはじまり」

「サーフ・バムは樹の上で寝た」

「サンタモニカの黄金の日々」

「波乗りだけを専門に撮るプロのカメラマンたち」

「波乗りとは、最終的には、心の状態だ」

「サーファー・ムーン」
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by space_tsuu | 2009-03-03 00:00 | 赤い背表紙(エッセイ)
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