微笑の育てかた

片岡さんにとって、このような短いストーリーとはなにかというと、登場人物がなにごとかを体験し、そのことによって体験前とはいかにささやかであっても彼あるいは彼女が、とりかえしのつかない決定的な変化をくぐりぬけている様子を書いたものだとあとがきに書いてある。
さらに、登場人物にとっては自分がなんらかの変化をこうむる体験であり、読む読者にとってはカタルシスであるようなひとつの出来事が書けたなら、それはストーリーになっているはずだと思うと続いている。

現実の私は精神的に抑圧されている状況にはないけれど、片岡さんのストーリーを読んで自分が体験したことがない状況を疑似体験し、その中で浄化されていくのを感じる。
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『傷心のつくりかた』
柴田
木村小夜子
関根美佐子

コーヒー
エスプレッソ

『なんという甘いこと』
平山美佐子
渡辺修平

コーヒー
エスプレッソ
ドライ・シェリー
ビーフ・カレー
白ワイン(辛口の白をアップル・サイダーで割ってライム・ジュースをほんの少し加えたもの)

『いい気分だ』
西村美弥子
京子

ワインの白
コーヒー

フルタイム四輪駆動のクーペ

『あおむけに大の字』
中村祐子
山崎恵美

セダン(個人タクシー)

コーヒー

ポラロイドのSLR680

『コーヒーが冷えていく』
白井隆二
工藤健司
足立慶子
藤田真由美

アルプスに降った雪が溶けて山にしみこみ、やがて地下水となって出てきた水
オールド・オーヴァーホルトのライ
ジンジャーエール
きわめて軽い酒
プラック・コーヒー

黒く塗った平凡なセダン
シャンペイン色のクーペ
ステーション・ワゴン

『花一輪』
野村佳子
木村正孝
村上邦彦


80プルーフのフィンランドのウオツカ
コーヒー

『その物語を要約すると』
ロス・マクドナルド
ウィリアム・ディーア
レイモンド・チャンドラー
ハンフリー・ボガード
ジェームズ・ダラズ・エグバート三世

「ダンジョン・マスター(ジェームズ・ダラス・エグバート三世の失踪)」

『微笑の育てかた』
高木
吉村
緑川愛子
麗子

白ワイン
赤ワイン
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by space_tsuu | 2004-04-06 00:00 | 赤い背表紙(短編)
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