香水と誕生日

いつものように、あとがきから抜粋してみることにしよう。

「ところで人が体験する変化には、「ポジティブな変化」と「ネガティブな変化」がある。片岡義男のストーリーは、かならずポジティブなほうにむかってレンズがむいている。それは家庭でとられるスナップ写真のおおかたが、なにかよいことことがあった時に撮られるという事実と、どこか似ている。
人の死や自然のことがらや時の流れ、これらは人の力ではどうしようもないことである。あらがえないとしっているから、人は無意識に積極的にポジティブなものをえらんで均衡をとろうとする。それは生きるということにたいして、積極的に肯定的にたちむかおうとする一つの戦略としての、きわめて真摯な姿なのである。」

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さらに、人生はナインボールのようだと書いてあるところに惹かれた。そこからも少し抜粋してみた。

「人と人との関係はきわめて不安定で不可解なもの。ひとつのボールがうごけば、全体のバランスはくずれ、新たな関係の網の目がうまれる。それは男女がともに単数の場合、あるいはどちらかが複数の場合と、微妙にちがった反作用をもたらす」

人は他人との網の中でこそ人としての存在価値があるというようなことを 書いているのだが、もうひとつ私はこの中に夢あるいはこれからの自分の進むべき道をたとえたい。

行動をおこさなければ、9個のボールはいつまでもそのままだ。
人は時と空間を生きることによって、何かを手に入れ、同時に何かを失っているとすれば、まさにそれはナインボールと同じだ。
インディアンの本にも、「変化を受け入れることが大切だ」とある。
花は来年咲くから今は枯れる。変化がないなら、それは造花なのだ。
リズムも大切だ。リズムは変化そのものだと言ってもいい。 休む時は休み、行動する時は行動に移す。
以前murmurにも書いたが、闇の中で思考し光の中で前進する。 淀んだ水は腐っていく一方だ。
転がる石に苔は生えない。 時々どこかの水草に引っ掛かってジっとすることがあったとしても また転がり始めればいい。
できることなら私はいつでも「ポジティブな変化」にしたいと思うのだ。



『猫を着る』

ジェン(ジェニファー)
ヒルズ(ヒラリー)
マリコ(猫)

ダークな色の、ごく普通の、まずたいていのところへは着ていくことの出来そうなス
カートと青い半袖のシャツ
Tシャツとショーツ

コーヒー

『花なら赤く』


幸子

ドライ・シェリー
アイスド・ティー

『香水と誕生日』

上原真紀子
津田恵子
井上小百合
北村芙美子

『平行線』

伊東瑞枝
伊東和彦
純子
三枝子

フル・サイズのステーション・ワゴン

「二本の平行線の間にある距離が大きすぎると、おたがいに平行線であることの意味
はまるでないのだと、彼に伝えておいて」

『お腹が痛い』

佐々木邦彦
恵利子

強めの酒
正露丸と水
ミネラル・ウォーター
百草丸
アンディーヴのサラダ

『脱いだ服』

コットンの靴下
ウールの靴下
色の落ちたブルージーンズ
コーデュロイのスラックス
コットンのトランクス
黒いTシャツ
木綿のフランネルのシャツ
ツイードのジャケット
軽いウールのスカート
しなやかな薄いシャツ
カシミアのセーター
軽い生地のトレンチ・コート
白い半袖のシャツ

真夏の缶入りのビール

『あの星とこの涙』

田中美加子
荒木夏男

大排気量のオートバイ

ラシアン・ティー

『深夜の防波堤』

白いシャツに赤いヴェスト、そして赤いボウ・タイをしめた六十歳くらいのバーテン
ダー
二十代の後半にさしかかった年齢の男性
三十代なかばの男性
経営者である中年の女性
その代役の若い女性
右隣の席にいた男性

グレンフィディックのダブルのストレート

『日曜日の買い物』

両親
恵理子
恵理子の姉の順子
順子のひとり娘
順子の夫
姉の友人

お茶
ケーキとコーヒー
キャンプ料理
日本近海の魚

『ある日の夕食』

仁科尚美
中村恵美子

もっとも出来の良さそうな固めのパン
気のきいたチーズ
赤いワイン

『濡れた髪』


北沢百合子

ドゥミタスに満たされた上出来なエスプレッソ
披露宴の食事
空港の売店で買ったハンバーガー
いつものランチ

『ミステリーを書く人』

友紀子
坂田

ステーション・ワゴン

ペリエ
コーヒー
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by space_tsuu | 2005-03-18 00:00 | グレーの背表紙
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