花なら紅く

「胸のふくらみという生き物が、まっ暗で静かな部屋の空間に浮かんでいるような錯覚を、ひょっとしたら楽しめるのではないかと、僕は思う。胸のふくらみ、という単独の生命体。それがまっ暗な部屋のなかに浮かんでいて、僕はそれにさわりながら、それと話をする。」
と、『胸のふくらみがこう語った』」の中にある。

これを読んでいて、誰かの絵画でも見ているような気持ちになった。
ほんのりとした月明かりの中、暗闇にぽっかりと浮かんでいる胸のふくらみと会話をしている誰かの光景。
どこかにありそうではないか。なかったら、自分で描いてみようかとも、ふと思った。

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ストーリーの最後のほうに、四枚の絵葉書について書かれた文章が出てくる。
アルフレッド・スティーグリッツの『トルソ』という題の一九〇九年の作品、ジョージア・オキーフの乳房を撮った写真、ビル・ブラントの写真を使った絵葉書、ロバート・メイプルソープの正方形の写真を使った絵葉書だ。
今度探して見てみよう。





『胸のふくらみがこう語った』

奈津子
綾子
直子(男性)

ドゥミ・タース・コーヒー

ガラリーナというタイトルの絵
ダリの絵
ニューヨークの近代美術館で買った「聖母と子供」というタイトルの絵葉書
ピエール・オーギュスト・コットの「嵐」という油絵
ユジーン・ドラクロワの「ナチェズ」
クールベの一八六六年の作品である「パロットを手にする女」
アルフレッド・スティーグリッツのトルソ」という写真と
ジョージア・オキーフの乳房を撮った写真
ビル・ブラントの写真を撮った絵葉書
ロバート・メイプルソープの正方形の写真

ウエンガーのナイフ

トマトソースの缶詰

コダック
カラー・リヴァーサル


『紀子が三人いた夏』

エル・マクファスン

小津安二郎の「東京物語」「麦秋」「晩春」

エスプレッソ
ワイン

林芙美子の銅像
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by space_tsuu | 2008-08-07 00:00 | 赤い背表紙(短編)
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