彼女から学んだこと

『さまになった外観は、ひとつのシーンをつくるだけではなく、内面への愛のきっかけとなりうるのだということをはじめに教えてくれたのは、彼女なのだ』
これは扉の文章だが、あとがきの最後も、この同じ文章でしめくくられている。
この『彼女から学んだこと』に登場する彼女は、おそらく『and I Love Her』の彼女と同一人物だということは、読んだ人なら誰でも気づくはずだ。

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彼女の外観にかかわるメモを彼女自身が、英語、フランス語、日本語をたくみに使いわけ、一年かかってメモをとり片岡さんに送ってできた本が、この本だ。
カバー写真と中におさめられている数々の写真は中道順詩さんによるものだ。
ぺらぺらとページをめくり、写真をながめていると、やはりここにも私の中に蓄積されている構図の断片を驚くほど確認することができる。

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撮影技術の違いは言うにおよばないが、私はこういう写真が撮りたいし、これからもきっと自分でも知らぬ間に似たような撮り方をするのだろうなと思いながら、新しいカメラの購入を検討してみたりする。





プール
飛行機雲

純白のクーペ

小さなハートのゴールドのイアリング

クラッカー(フォートのオリジナル・バス・オリヴァー)
チーズ
ワイン
紅茶

透明水彩の絵の具
(クリムゾン・レイク、ローズ・マダー、テール・ヴェルト、
バーント・シエナ、ヴィリィディアン)

地球には生命が多いから色も多いのであり、その数多い
生命のみなもとは、海なのだ

熱いトマト・スープ
(深みのあるグリーンに塗った木製のテーブルの上に
白い受け皿があり、すこし厚めのコットンの布が
三角形にたたんで乗せてある。その布の上に白いカップが
置いてあり、その中身が熱いトマト・スープだ)

白地に赤いポルカ・ドットのシャツ
白地に赤く細いストライプが何本も入っているタイ

野生のスズランの香りをくぐりこませてある石鹸

シングル・モルトのスコッチ

布張りのシェードのフロア・ランプ

エスプレッソ

スクランブルド・エッグ
姫トマト

ステーション・ワゴン

オレンジ色をおびた黄色のタオル

コニャック

ダイヴィング

対物レンズの直径が30ミリある倍率9倍の双眼鏡

ドライ・ジン
トニック・ウォーター
ライム

25のコダクロームで撮ったスライド

真紅のクーペ

日本製の4ドア
アメリカ製の2ドアのスポーツ・タイプ
コーヒー

コパトーンのサンタン・オイル
4サイクル・シングル・シリンダーの400ccのオートバイ
トレイル・バイク

缶入りのビール
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by space_tsuu | 2008-12-11 00:00 | 赤い背表紙(中編)
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