カテゴリ:グレーの背表紙( 1 )

香水と誕生日

いつものように、あとがきから抜粋してみることにしよう。

「ところで人が体験する変化には、「ポジティブな変化」と「ネガティブな変化」がある。片岡義男のストーリーは、かならずポジティブなほうにむかってレンズがむいている。それは家庭でとられるスナップ写真のおおかたが、なにかよいことことがあった時に撮られるという事実と、どこか似ている。
人の死や自然のことがらや時の流れ、これらは人の力ではどうしようもないことである。あらがえないとしっているから、人は無意識に積極的にポジティブなものをえらんで均衡をとろうとする。それは生きるということにたいして、積極的に肯定的にたちむかおうとする一つの戦略としての、きわめて真摯な姿なのである。」

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さらに、人生はナインボールのようだと書いてあるところに惹かれた。そこからも少し抜粋してみた。

「人と人との関係はきわめて不安定で不可解なもの。ひとつのボールがうごけば、全体のバランスはくずれ、新たな関係の網の目がうまれる。それは男女がともに単数の場合、あるいはどちらかが複数の場合と、微妙にちがった反作用をもたらす」

人は他人との網の中でこそ人としての存在価値があるというようなことを 書いているのだが、もうひとつ私はこの中に夢あるいはこれからの自分の進むべき道をたとえたい。

行動をおこさなければ、9個のボールはいつまでもそのままだ。
人は時と空間を生きることによって、何かを手に入れ、同時に何かを失っているとすれば、まさにそれはナインボールと同じだ。
インディアンの本にも、「変化を受け入れることが大切だ」とある。
花は来年咲くから今は枯れる。変化がないなら、それは造花なのだ。
リズムも大切だ。リズムは変化そのものだと言ってもいい。 休む時は休み、行動する時は行動に移す。
以前murmurにも書いたが、闇の中で思考し光の中で前進する。 淀んだ水は腐っていく一方だ。
転がる石に苔は生えない。 時々どこかの水草に引っ掛かってジっとすることがあったとしても また転がり始めればいい。
できることなら私はいつでも「ポジティブな変化」にしたいと思うのだ。

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by space_tsuu | 2005-03-18 00:00 | グレーの背表紙