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海亀と一緒に泳いだ

ハワイ島のワイコロア・ヴィレッヂというところに泊まったことがある。そこはかなり広い敷地内をゴンドラのような船とモノレールのような乗り物で自由に移動することができた。宿泊するホテルはいくつかに分かれ、様々なレストランも敵地内のあちらこちらに点在していて、そのどちらかの乗り物に乗って移動してもよいし、散歩がてら歩いて行くこともできた。プールもいくつかあり、海水ラグーンでは魚たちと一緒に泳いだりして楽しむことができた。

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シュノーケルをつけた私は、海水プールの中を覗きながら様々な魚たちを観察し、ひとときを過ごした。浮かぶような泳ぐような中間の動作でプール内にある大きな滝のほうまで進んでいくと、ふいに目の前に一匹の海亀が現れた。私はその亀に触れてみたい衝動にかられ、後を追った。かなりの距離まで近付いたので亀の甲羅にむかって右手を伸ばしてみた。しかし、意外に亀との距離は遠く、甲羅に触れることはできなかった。さらに距離を縮めると、その亀は人間ほどの大きさだということがわかった。もしかしたら、人間よりひとまわりも大きかったのではないか。水の中の遠近感に驚きつつも私はその亀にタッチすることができた。
亀に別れをつげ、しばらく他の魚たちをながめつつ、時おりプールサイドにあがってカクテルを飲んだりして過ごした。

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部屋に戻る前に、また亀に会いたいと思った私はさきほど出会ったあたりまで再び泳いでいってみた。
なかなか亀は見つからなかった。小さなボートのような船が浮かんでいる下に小さな魚の大群を発見したり、すぐ足下のうつぼに驚きつつしばらく亀を探してみた。さきほどの滝のもう少し先に行ってみようと思いつき、ゆるゆると泳いでいくと、亀たちがいた。一匹ではなく、何匹もの亀の群れがゆうゆうと泳いでいた。私は慌てふためき、手足をバタバタさせながらその場から離れた。一匹だけならいいが、あんなにもたくさんの海亀に囲まれるのは、そんなに泳ぎが得意ともいえない私にとってパニックだった。水を滴らせながらプールサイドに上がりつつ、滝のほうを見た。水面に亀の姿は見えなかったが、あの下にはいたのだ。子亀が触られたことを親亀に報告して、みんなで私を驚かせようという遊びの逆襲をしに来たのだというストーリーを童話のように作ると面白いのではないかと思い、ひとりで微笑した。  

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by space_tsuu | 2003-11-10 00:00 | 私の心とその周辺