<   2008年 02月 ( 1 )   > この月の画像一覧

5Bの鉛筆で書いた

『軸をブルーに塗ったあの鉛筆の感触は素晴らしい。新品の一本の先端をポケット・ナイフの刃が削るときの、最初のひと削りが、こよなく美しい。削りおえると美しさは完璧であり、そのまま飾っておきたい。それなのに、なんということか、その鉛筆でぼくは、原稿を書いてしまった!』
これは扉の文章だが、あとがきによると、その頃使っていたのはステドラーの5Bの鉛筆だそうだ。

b0127073_17245636.jpg


そういえば私はここ何年も、鉛筆というものを使っていない。鉛筆を削るという作業も行っていない。似ているとすれば、せいぜいアイブロウ・ペンシルを削るくらいだが、それも専用のシャープナーで削っている。
鉛筆をポケット・ナイフで削ったことはないが、カッターで削る時のあの感触が蘇ってきた。
カッターから指先に伝わってくる圧力や、先を尖らせるために鉛の部分を丁寧に少しづつ削っていく時に出る鉛の粉、そして木の香りを、この扉の文章を読んでいて思い出した。

さらに、私は小学生から中学生にかけて、様々な鉛筆を集めるのに熱中していたことも思い出した。
家のどこかの引き出しを開ければ、何本もの鉛筆が出てくるはずだ。懐かしい。
今度、写真に撮ってみよう。
そして、もし同じ鉛筆が二本以上あったなら、一本は削ってみよう。

More
[PR]
by space_tsuu | 2008-02-22 00:00 | 赤い背表紙(短編)