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個人的な雑誌1

著者が自分の雑誌を作るという第一号の試みがこの本だそうだ。こういう形式は、とても好みだ。
インタヴューあり、エッセイあり、最後には短文集あり、そのうえ片岡さんが撮った写真がたくさん載っていて、どこから読み始めても、パラパラめくっているだけでも、笑顔になる。

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『7枚ずつひと組の、ジャズのLPをながめる』というエッセイの左ページには「きまぐれ飛行船」の録音がおこなわれていたスタジオの写真が載っている。
なんともいい雰囲気の写真で、片岡さん自信がミノックス35GTで撮ったものだそうだ。
それを知って、どうしても欲しくなった私はすぐに調べて同じカメラを買ってしまった。

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何年か前、ソウルに行く時に持っていき、そのカメラでいろいろ撮ってみると、なかなかシャープな写り具合に感激したのを思い出した。
しかし、なぜかその後調子が悪くなり、修理に出したのだがしっかり直ってこなくて、そのままになっている。もう一度どこかで見てもらおうか。それとも、別のものを買おうか。
片岡さんにこのことを話した時に、何度でも直して持っているといいですよと言われたことを今思い出したが、きっと片岡さんは覚えていないだろう(笑)

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by space_tsuu | 2009-04-12 00:00 | 赤い背表紙(エッセイ)

paperback (Switch Special Issue) Late Winter 2002 vol.4

表紙を開くとすぐに片岡さんの撮った写真が目に飛びこむ。
NEDERLANDの切手が18枚貼られている小包の写真だ。

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そらにページをめくっていくと、『yesterday, and tomorrow』と題して16ページにわたる下北沢だろうか、東京のなにげない風景を撮ったカラー写真を見ることができる。
そして、さらに『泳いだ人の夏』という季節のショートストーリーが続く。

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その日で最後になるというバーの代理のママの女性と、ある夏彼女の田舎に行く。そして、小ぶりな湾の岬から向こうの岬まで、彼女は一時間半泳いで渡る。主人公の彼はバスで向こう岸まで行き、彼女を待つというストーリーだ。
彼女にとっては、二十歳からの恒例の行事なのだそうだ。
そういえば、南の島のプールでほんの少し泳いだことを思い出した。一時間半も海をひとりで泳ぐなんて私には想像つかないが、できるなら楽しそうだ。とりあえず、少しづつ泳ぐ練習をしてみようかなどと、ふと思ってみたりした。
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by space_tsuu | 2009-04-08 00:00 | その他

こちらは雪だと彼女に伝えてくれ

女性ふたりと男性ひとりの三角関係の状態から、いつしか男性が追い出される。
素敵な女性たちはとても仲良しになる。
そんなストーリーが確かいくつかあったはずだが、これもその中のひとつだ。

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「初冬の静かな日曜日。彼は真理子に電話して彼女とその夜を過ごした。月の光が淡くふたりをつつむ、すてきな時間だった。次の週末彼は枝理子の部屋で過ごした。彼は彼女のすべてを美しいと言い、彼女は淡く微笑んだ。ある時、真理子は言った。「うれしいわ、あなたが、あんなすてきな人とつき合っているなんて」と。後日、枝理子も同じようなことを彼に言った。」
扉の文章だ。

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実際にこのようなことがあれば、三人の関係はそこで壊れてしまうというのがおおかただ。別の存在を知った時点で自分から身をひく人、とことん追求してもうひとりの女性をけ散らし勝利をもぎとる人、三人ともまたひとりひとりバラバラになる場合、あるいは取り返しのつかない修羅場に発展することさえあるだろう。
そうならないのは、それほどお互いに好きという感情がないからではないかと言う人もいるかもしれないし、小説なのだからこんなストーリーがあるんだと言う人もいるだろう。
読んでいてこんな状況は嫌だなとか、せつないなとかいう感情がわき起ってこないのは、私の中にそういう部分があるからなのだろうか。
そういう可能性が少なからずあったとして、もし万が一そういった状況にはまり込んでしまっても、精神的な中庸の状態は保っていられるのだろうか。
ただひとつ言えることは、ふたりの女性たちが同じ感覚を持っていなければまず無理だろうということだけは確かだ。

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by space_tsuu | 2009-04-03 00:00 | オレンジの背表紙