2012年 03月 30日 ( 1 )

コーヒーもう一杯

『コーヒーをもう一杯のむ時間は、とても不思議な時間だと思いませんか? なぜ、もう一杯なのでしょう。みじかくて五分ながくて三十分くらいのその時間のなかで、しかし、いろんなことを語りうるのです。もう一杯は、さしむかいで、語り合いつつ飲むといいようです。この本とのさしむかいでも、素敵だと思います。』と、扉の文章に書かれている。
このブログにその文章をタイプしていたら、インターネットラジオからDiana Krall という人が歌う「Some other time」という曲が流れ始めた。
ちょうどこの「コーヒーもう一杯」という本のBGMに合っているなぁと思いながら外を見ると、雨の日の午後の時間がゆるやかに過ぎていく。

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パラパラとページをめくりながら、目についたものをざっと書きとめてみると、アメリカ人の友人の漢字の覚え方、車のミラーステーにささっていたまっ赤なリンゴの話、瀬戸内海の小さな島で感じる宇宙感、太平洋の海底地図、ペーパーバッグの英英辞書、ガス・ステーションでのショート・ストーリー、ジャズ・ピアノのLP、アメリカでの教育のあり方について、失われつつあるハワイについて、などなど多種多様にわたる興味深い内容が満載だ。
これはコーヒー一杯だけでは足りないではないかと思いながら、コーヒーを入れるために立ちあがると、曲がStan Getz & Kenny Barron の「Like someone in love」に変わったので、すぐに曲名をメモした。
食べる物で人の身体ができているとすれば、私の思考回路はおそらく少なからずは、片岡さんの本を読むことや、そこから派生したものでできあがっているはずだ。
そして私の「コーヒーもう一杯」は、もちろんブラックコーヒーだ。

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by space_tsuu | 2012-03-30 00:00 | 赤い背表紙(エッセイ)